その息尽きるまで時間は無限
泣きそうになりながら多目的トイレに着く。

今日は何をされるのか。


ついて中に入れば、もう4人はいた。

「うわ、こいつ本当に来た。」

「わー、偉いね。来てもお前の命削るだけだよ?馬鹿なの?」

「抵抗とか頭にねえのかな?IQ2以下っしょー」

「しょーがないじゃん。弱くてそもそもできないんだよ。」

口々に私を罵る4人。

目の前が真っ暗になった気分。

本当は貧血によって視界はモザイクのようにぼやぼやと白いけど。



視界の自由が少なくて、何も出来ずフラフラよろめいていると

「あんたね、ボーッと突っ立ってんじゃないよ。早くこっち来いよ。」

佳凪の声がして、気付けば制服のセーラー服のえりを引っ張られていた。

首が締まって、喉からヴッと変な音がなる。

ひっぱられてされるがままになっていると、あおいがニタニタしながら、肩の上くらいの髪の毛を揺らしながら、スマホを手にしているのが見えた。


もう嫌だ。

あいつは動画でも撮る気だろう。

なんだよ。それでネットにでも流すつもりか?

あおいは嫌なところにその頭脳を働かせて、証拠隠滅やらに役立たせている。
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