警視正は彼女の心を逮捕する
「ふっ、うぅん……」
「日菜乃ちゃん」
優しい手が涙を拭ってくれる。
頬に手を添えられ、目を合わせられる。
鷹士さんはいたわりの表情だ。
「後で、話を聞く。だから、今は喋れる体力と気力を取り戻すまで、眠りなさい」
確かに。
目を開けているだけなのに、眩暈がひどい。
「……お言葉に甘えます……」
私はなんとか呟くと、瞼を閉じた。
*
「で、なにがあったんだ?」
一時間後。
もう一度目が覚めた私は、鷹士さんから事情聴取を受けていた。
目の前にはホットチョコレートの入ったマグカップが置かれている。
……鷹士さんが慰めてくれるときは、いつもこれ。
ゆっくり啜っていくと、体の中から暖かくなっていく。
口を開く勇気が出てきた。
「あのね」
私はつっかえながら語る。
恥ずかしながら、悠真さんとの間になにもなかったことも洗いざらい喋ってしまった。
だんだん、鷹士さんが呆然としていく。
彼の顔を見ているうち、勇気は消し飛んでしまった。
告白もしていないのに勘違いしていた痛い女だって思われた……。
鷹士さんの表情を見たくなくて俯くと、彼の声が聞こえてきた。
「……俺も、日菜ちゃんは悠真と恋人同士だとばかり」
鷹士さんは呟いたあと、黙ってしまった。
「日菜乃ちゃん」
優しい手が涙を拭ってくれる。
頬に手を添えられ、目を合わせられる。
鷹士さんはいたわりの表情だ。
「後で、話を聞く。だから、今は喋れる体力と気力を取り戻すまで、眠りなさい」
確かに。
目を開けているだけなのに、眩暈がひどい。
「……お言葉に甘えます……」
私はなんとか呟くと、瞼を閉じた。
*
「で、なにがあったんだ?」
一時間後。
もう一度目が覚めた私は、鷹士さんから事情聴取を受けていた。
目の前にはホットチョコレートの入ったマグカップが置かれている。
……鷹士さんが慰めてくれるときは、いつもこれ。
ゆっくり啜っていくと、体の中から暖かくなっていく。
口を開く勇気が出てきた。
「あのね」
私はつっかえながら語る。
恥ずかしながら、悠真さんとの間になにもなかったことも洗いざらい喋ってしまった。
だんだん、鷹士さんが呆然としていく。
彼の顔を見ているうち、勇気は消し飛んでしまった。
告白もしていないのに勘違いしていた痛い女だって思われた……。
鷹士さんの表情を見たくなくて俯くと、彼の声が聞こえてきた。
「……俺も、日菜ちゃんは悠真と恋人同士だとばかり」
鷹士さんは呟いたあと、黙ってしまった。