警視正は彼女の心を逮捕する
……押収された美術品のなかには【群青】の本物も含まれていた。
決めてとなったのは、私のもたらした資料だったと。
「優秀な美術館職員のご協力に感謝する」
……冗談ぽい口調だけど。
彼の言葉に、私も決着をつけなければならないことを思い出した。
「鷹士さん。『捜査のために私と結婚した』って本当?」
私の問いかけに彼は驚いたようで、撫でてくれていた手が固まる。
やっぱりそうなんだ。
さっきのはリップサービスだった。
……悠真さんに振られたときより胸が苦しい。
でも、はっきりさせなければ、私はどこにも進めなくなってしまう。
私は起き上がると、覚悟して鷹士さんと向き合う。
「ちが」
「いいの! 鷹士さんがどんな気持ちだって、私は!」
なにか言い出そうとして口を開いたままの鷹士さんを遮る。
「あなたが好き! 鷹士さんを愛しているの」
……本当は私を愛してないんだとか。
捜査のためじゃなきゃ、誰が私なんかと結婚するかとか。
鷹士さんにそんなことを言われたら、おそらく一生立ち直れない。
「鷹士さんが私のこと、好きじゃなくてもいいの! 絶対に振り向かせるから」
言って、すぐに否定する。
「……ううん。振り向いてくれなくていい、他に好きな人がいてもいい! これからも捜査の役に立つように頑張るから、傍に居させてほしい」
私、必死だ。
悠真さんに結婚すると言われたとき、『愛人でもいいから』と希うつもりすらなかった。
ただショックで。
なのに、鷹士さんにはこんなにも無様に追い縋っている。
みっともない。
嫌われているかもしれないのに、なりふり構っていられない。
私、この人のことを本当に好きなんだ。
私は呆然としている鷹士さんの目を見て一気に喋る。
決めてとなったのは、私のもたらした資料だったと。
「優秀な美術館職員のご協力に感謝する」
……冗談ぽい口調だけど。
彼の言葉に、私も決着をつけなければならないことを思い出した。
「鷹士さん。『捜査のために私と結婚した』って本当?」
私の問いかけに彼は驚いたようで、撫でてくれていた手が固まる。
やっぱりそうなんだ。
さっきのはリップサービスだった。
……悠真さんに振られたときより胸が苦しい。
でも、はっきりさせなければ、私はどこにも進めなくなってしまう。
私は起き上がると、覚悟して鷹士さんと向き合う。
「ちが」
「いいの! 鷹士さんがどんな気持ちだって、私は!」
なにか言い出そうとして口を開いたままの鷹士さんを遮る。
「あなたが好き! 鷹士さんを愛しているの」
……本当は私を愛してないんだとか。
捜査のためじゃなきゃ、誰が私なんかと結婚するかとか。
鷹士さんにそんなことを言われたら、おそらく一生立ち直れない。
「鷹士さんが私のこと、好きじゃなくてもいいの! 絶対に振り向かせるから」
言って、すぐに否定する。
「……ううん。振り向いてくれなくていい、他に好きな人がいてもいい! これからも捜査の役に立つように頑張るから、傍に居させてほしい」
私、必死だ。
悠真さんに結婚すると言われたとき、『愛人でもいいから』と希うつもりすらなかった。
ただショックで。
なのに、鷹士さんにはこんなにも無様に追い縋っている。
みっともない。
嫌われているかもしれないのに、なりふり構っていられない。
私、この人のことを本当に好きなんだ。
私は呆然としている鷹士さんの目を見て一気に喋る。