【完結】七年越しの初恋は甘く熱く、ほろ苦く。


「ん、祥太くっ……」

 ベッドの中で祥太くんと身体を重ね合う度に、私は祥太くんの体温に幸せを感じていた。
 こんなに愛おしいと思える時間が本当に幸せで、このまま時間が止まればいいのに……なんて思えるくらいに祥太くんのその全てが愛おしかった。

「絵梨沙、顔見せて」

「ん……どうしたの?」

 祥太くんと身体を重ねながら、私は祥太くんを見つめる。

「……絵梨沙、かわいい」

 祥太くんが私のその汗ばんだ頭を撫でるから、私もつい「祥太くんも……カッコイイよ」と私から祥太くんにキスをしてしまう。

「絵梨沙、それ反則だ」

「え……。あ、ちょっと、祥太くんっ……」

 祥太くんの熱い身体に包み込まれるように、身体の奥で祥太くんのその全てを感じるだけで、もう祥太くんのことだけしか考えられなくなる。
 祥太くんとこうして奥で深く繋がる度に、幸せが溢れて止まらなくなっていく。

「んんっ」

 祥太くんにはもう何度も抱かれているのに、抱かれる度に祥太くんのことがさらに愛おしくなる。
 激しさと気持ち良さの狭間を彷徨いながら、私は祥太くんとの快楽に溺れていた。

「祥太くん、好きだよ」

「絵梨沙、俺のこともっと感じて」

「あ、待ってっ……」

 これだけたくさん祥太くんを感じているのに、まだ祥太くんのことを感じたいだなんて、私はおかしいのだろうか……。
 でももっとたくさん祥太くんとの幸せに溺れたいし、余韻に浸りたい。 愛されていると実感したい。
 そんなことを思う私って、わがままかな?
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