失恋には、甘いものより橋立君。

衝撃と大失恋

昼休憩の時間、私は遙香と2人で食堂に向かった。

響は大体いつも友達と食べるので、昼休憩の時間はいつも遙香と2人で食べている。

「あ、莉乃!あの人だよ!この前告白してきた人。」

食堂で一番人気のカレーライスを食べていると、遙香がある人を指差しながら、コソッとそんなことを言ってきた。

遙香の指差す方を見ると、友達と楽しそうに話してる、見たことのある人がそこにいた。

ある日の放課後廊下ですれ違った高身長の、綺麗な顔の男の子だった。

「あ~、あの人か。」

「え、莉乃知ってるの!?」

「いや、この前廊下ですれ違ったんだけど、綺麗な顔してるなーって思ってたんだよね。」

「あ、そうなんだ。確かに橋立君格好いいよね。莉乃、付き合っちゃいなよ~。」

「何言ってるの。そんなんじゃないから。」

私は、響以外の男の子に興味ないし。
きっとこの先関わることもないだろうし。

「あ、そういや私、今日日直なんだった!職員室に配布物取りに行かなきゃ。」

そう言って遙香はカレーライスを急いで食べると、 

「ごめん、先行くね。」

と言って食堂を出て行った。

私も後で配布物運ぶの手伝いに行こう。

日直が教室まで運ばないといけない配布物って結構多いから、遙香1人では大変だよね。

そう思って、私は急いでカレーライスを食べ終えて、食堂を出た。
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