失恋には、甘いものより橋立君。
ズキッ…。
そんなキッパリとそんな事を言わないで欲しい。

響は、恋愛に興味がなく、仲が良い女友達も、私しかいない。

だからこそ、この想いは隠して、ずっと響と仲良くしていられるだけで良いと思い、ここまで必死に隠し通してきた。

いつか私のことを好きになってくれるかもしれないと、そう思って。

でも、響は全然私のことを一人の女の子として見ていないらしい。

妹だなんて、私はまったく響の恋愛対象に入っていないんだなぁ…。

でも、響は私以外に仲が良い女の子がいるわけじゃないから、まだ大丈夫だよね。

うん、きっとまだ大丈夫だ。
いつもそう自分に言い聞かせてきた。
< 5 / 31 >

この作品をシェア

pagetop