失恋には、甘いものより橋立君。
夜、学校の課題をしていると、遥香から電話がかかってきた。何の用だろう、もう23時前なのに。 

「もしもし、遥香。」

「もしもしー、莉乃!こんな遅くにゴメンね。」

「全然大丈夫だよ。どうしたの?」

「あ、それがね、聞いてほしいんだけど、、、」

「うん。何?」

「莉乃ってさ、隣のクラスの橋立君って知ってる?」

「橋立君…?誰それ。」

「あ~、やっぱ莉乃も知らないかぁ…。」

「知らないな。その人がどうしたの?」

「あ、今日告白されて…。」

「え、マジ!?」

「うん…。まあ断ったけど。」 

「ははは、モテる人の発言だー。私もそんなこと言ってみたいわ。」

流石、遥香だ。遥香は美人で、今までにも何回も告白されてきた。見事に遥香は全員振っている。

すごいなぁ、全然モテない平凡な私とは大違いだ。
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