幽霊学級
その顔は真っ青で、僕は驚いてしまった。
あの負けん気の強い功介がこんな顔色になるなんて……。
そんなことをしている間にも中からは鳴き声と怒号が交互に聞こえ漏れてくる。
何かを倒すようなドォンっという大きな音も聞こえてきて、僕は玄関ドアへと視線を向ける。
こんなことをしている場合じゃない。
女の子を助けなきゃ!
咄嗟に玄関へ向けて駆け出そうとした僕の腕を功介が掴んでいた。
「行くな。お前は行かなくていいから」
「でも、このままじゃ妹さんが大変なことになるんじゃないのか!?」
「オレが行く。お前はもう帰れ」
「帰るなんてそんな……!」
功介と妹だけほっといて帰るなんて僕には考えられないことだった。
せめて誰か大人の人に助けを求めてからじゃないと、帰ることはできない。
「いいから、帰れ! 勝手についてきやがって、これ以上オレのことに首突っ込むんじゃねぇよ!」
< 51 / 118 >

この作品をシェア

pagetop