白雪姫は、もう目を覚さない
第6話 違う空
期待なんてしない。
でも、あの人の気配が、少しだけ心地よかった。
病気のことにも、私自身にも、まっすぐ目を向けてくれそうな気がした。
誰にも言えない寂しさも、不安も、
何も言わなくても気づかれた気がして。
あの人がまた通るなら、いつもとは違う空を描けるかもしれない。
そんな気がした。
でも、あの人の気配が、少しだけ心地よかった。
病気のことにも、私自身にも、まっすぐ目を向けてくれそうな気がした。
誰にも言えない寂しさも、不安も、
何も言わなくても気づかれた気がして。
あの人がまた通るなら、いつもとは違う空を描けるかもしれない。
そんな気がした。