白雪姫の王子様
沈黙。


でも、入ったからといって、
気まずさは、変わらない。

とりあえず、何か話かけるしかない。

「……なにそれ」

声をふり絞る。

「見ないで!」

俺がノートへ視線を向けると、
少女は慌ててノートを隠した。

この話題は、まずかったのか。

でも、一瞬ノートの文字が見えてしまった。

「やりたいことリスト?」


……なんだそれ。


思わず目を細める。

少女は慌ててノートをしまった。

「ち、違うの。ほんとに大したことじゃなくて……」

「別に、お前にーー」

俺が言葉を発すると、少女はボソッと何かを呟いた。

「なに?」

少女は不満そうに、頬を膨らませている。

「お前じゃないもん。名前ある……」

「お前」と言われたのが嫌だったのだろうか。

というか、俺たちお互いの名前知らねぇじゃん。

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