白雪姫は、もう目を覚さない
廊下を歩く。

この白い世界には、やっぱり馴染めない。
どこまで行っても無機質で、静かで、落ち着かない。

……それなのにまた、ここへ来てる。

いいのか、それで。

そんなことを考えてるうちに、足が止まってた。

あの病室の前。

「クソっ.......」

なんで俺は今日もここに来ているんだ。

いや、家にいたくないだけ。
暇だっただけ。
“通りかかっただけ”だ。

でも本当は、何を言っても全部嘘な気がして。
自分の中にある答えを見ないようにしてるのが、余計に腹立たしかった。
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