白雪姫は、もう目を覚さない

彼女は、こっちに気づいてない。

その姿は、どこか強く見えた。

いや、違うな。

あれは、戦ってる顔だ。

絵を描くってことが、
彼女にとっての“武器”なんだって思った。

病気にも、現実にも、限られた時間にも、
ひとりで立ち向かってるみたいだった。
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