ゲームでバグりやすい私は、転生してもバグ(の神様)に好かれる
焔は、ポケットから紙で出来ている風船を取り出し、膨らませた。
膨らませた風船を、焔は自分の頭の上に乗せた。
「んじゃ、コレを割ってね。」
焔は頭の中に乗っている風船を、指さしながら言った。
「はい!」
「では…」
ハクは、二人の間に手をおろして、
「よーい、始め!!」
バサッと、手を勢い良く挙げた。
「闇の大蛇!!」
すると、メルギアの足元から黒いもやが出てきて、大蛇の姿に変わって焔に襲い掛かった。
「おー、大きな蛇だー。すごー。」
焔はのんきそうに、襲い来る大蛇を見上げて言った。
「けど、私の敵じゃないよっ!」
「『停止』!!」
ピタッと、大蛇の動きが止まった。
「はい、『消滅』」
大蛇は、消えた。
「あ~あ、また負けましたぁ…」
メルギアは、ごろんとその場に寝っ転がった。
「でも、成長していると思うよ。闇の大蛇かっこよかったよ。」
「本当ですか?!」
メルギアは、パァァと表情を明るくさせた。
そして、犬の姿になって焔に飛びついた。嬉しそうに尻尾を振っている。
メルが魔王だということは、バレていない。誰も、あの冷酷で無慈悲な魔王が、こんな犬系男子(本当に犬)になっているとは思うもよらないと思うから。