推しは恋のキューピッド
私はリビングに通してもらうと、
今日のために用意した手土産を渡す。

「えぇ、これ人気なやつですよね?
ありがとうございます!」

「ここまでやってもらうから何かしらお礼しなきゃと思って。全然大した物じゃなくて申し訳ないけど。」


私がそういうと、川崎さんはふふっと笑う。

「全然です!月曜日結果聞けるのを楽しみにしてますから!…じゃあ、さっそくやっていきますよ〜!」


そういうと、川崎姉妹は2人で相談しつつ
あっという間に私のヘアメイクを進めていく。



………そして



「中森さん…できました。」

川崎さんがそう言うと鏡を手渡してくれる。
その鏡に映った自分をみて、衝撃をうける。


「…すご!自分じゃないみたい…」


私の反応をみて、川崎さん姉妹は満足そうな表情だ。


「我ながら最高傑作かもしれません!」
川崎さんがふふっと笑う。


「本当にありがとう!やってもらって良かったよ!
川崎さんと…えっと…」


2人にお礼を言いたかったが、2人とも川崎さんだ。
私が戸惑っていると、川崎さんがフフッと笑う。


「2人とも川崎ですもんね!
もしよかったら、これから私のことは晴香
妹のことは舞香って呼んでください。
分かりやすいでしょ?」



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