大国に嫁いだ小国の姫は国家機密を知り影武者と取引する【完結】
「もちろん、昨晩があなたの日だってことも皆知ってるわ。その日にミトが外出して、セルファが別邸に来なかったんですもの。気になるわよね。
他の二人は、気になるだけじゃ済まないと思うけど」
「がっがーん…」
ミト大ショック。
やっぱり誘いに応じるんじゃなかったと後悔しても後の祭りなのである。
「がっがーん、じゃないわよ」
「やっぱり、王宮に呼ばれるのって、稀なの?」
「あ、やっぱり王宮に行ってたのね」
「うん。私が王宮探検してるのを聞いて、セルファが気を利かせて夜の王宮に招待してくれたの」
「そう」
「うん。それだけ」
セルファの部屋へ行った事実は隠しておくことにした。
「セルファはそれぞれの好みに合わせてサービスしてくれるものね。ミトはそれが王宮だったってだけか」
ティアラは納得したようで、ホッとするミト。
「そうそう」
うんうん、と頷いた。
「でも、他の二人はどう思ってるかしら。今朝のアメリアは、完全に嫉妬で怒り狂ってるって感じだったわよね」
「そ、そう?」
「ミトは気付かなかったの?俯き加減でいつも食事してるけど、あの子チラチラと私やあなたの顔を見てるのよ。今日あなたを見る目は、相当イっちゃってたわよ~」
「……」
以前のアメリアとの会話を思い出し、ミトはげんなりした。
他の二人は、気になるだけじゃ済まないと思うけど」
「がっがーん…」
ミト大ショック。
やっぱり誘いに応じるんじゃなかったと後悔しても後の祭りなのである。
「がっがーん、じゃないわよ」
「やっぱり、王宮に呼ばれるのって、稀なの?」
「あ、やっぱり王宮に行ってたのね」
「うん。私が王宮探検してるのを聞いて、セルファが気を利かせて夜の王宮に招待してくれたの」
「そう」
「うん。それだけ」
セルファの部屋へ行った事実は隠しておくことにした。
「セルファはそれぞれの好みに合わせてサービスしてくれるものね。ミトはそれが王宮だったってだけか」
ティアラは納得したようで、ホッとするミト。
「そうそう」
うんうん、と頷いた。
「でも、他の二人はどう思ってるかしら。今朝のアメリアは、完全に嫉妬で怒り狂ってるって感じだったわよね」
「そ、そう?」
「ミトは気付かなかったの?俯き加減でいつも食事してるけど、あの子チラチラと私やあなたの顔を見てるのよ。今日あなたを見る目は、相当イっちゃってたわよ~」
「……」
以前のアメリアとの会話を思い出し、ミトはげんなりした。