悪女の代役ステラの逃走。〜逃げたいのに逃げられない!〜





*****




それから私はロイと一緒に最高級の肉料理を楽しんだ後、ふわっふわのソファの上でゆっくりと過ごしていた。



「それでいろいろあったんだけど、結局はピエールが1人で右往左往していてね。最後にはもう力技でピエールが全部解決していたよ」

「あはは。ピエール様すごいですね」

「ああ、彼は本当に優秀な人間だ」



私の隣で面白おかしく話すロイの話に私は笑いながら相槌を打つ。

力技で解決するしかなかったピエールには、心の底から同情する話だったが、それでもあの局面から解決へと導いたピエールに、私は心から感心していた。
さすがロイが選び、そばに置き続ける右腕だ。



「…」



…それにしても眠い。

ロイとの会話がつまらない訳ではない。むしろとても楽しい。

それでもどうしても眠たくなる。



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