悪女の代役ステラの逃走。〜逃げたいのに逃げられない!〜





「ふふ、疲れていたもんね」



ふわふわとそんなことを思っていると、ロイの優しい声と一緒に私の視界が急に暗くなった。
ロイが私の目に自身の手を覆い被せたからだ。



「おやすみ、ステラ」



優しいロイの声が遠くから聞こえてくる。
煙のように意識が薄まっていく中、私はどうでもいいことを何故か今ふと思った。

この人、確か仕事でここに来ているって言ってなかったっけ?




*****



ふわふわだ。
全部全部ふわっふわ。
ここは天国かな…。


…ん?
ふわふわ?



「…っ!」



そこまで考えると、私は慌てて体を起こした。



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