罪の味をあなたに注ぐ
 場所指定のない日は学校の三階にある空き教室、――あなたたちのアジト。

 届ける回数がますます増えていくから一ミリリットルにも満たないかさの幸せを心に注いでいる。


 例えば、いつものコンビニから学校への最短(危険)ルートを見つけたり、――いたずらしてみたりした。

 今日もまた幸せを注ぐ。それは私の心を満たし、溢れていくぐらいのものだ。

 本日も最短(危険)ルートを辿る。

 工事をしている路地に入り込み、右側にあるアパートの非常階段を二階まで登り、そこから学校のフェンスに飛び移る。

 このとき持ち物はフェンスに掛ける。

 変に落ちなくてよかった。今怪我したらせっかくの計画が台無しだ。

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