結婚できない症候群②
私の体から、俊介君の身体の重みが消えた


「何すんだよ!客に!!」


向かい側の壁にまで飛んだ俊介君が、勢いよく起き上る


「僕の生徒に、如何わしい行為は止めて下さい!」


「ああ!?僕の生徒?」


気付いたら、私は相原先生の背中にいた


「あ~あ。ここの料理教室は、先生が生徒に手を出すようなとこなのかよ!?」


「ひ、ひどい!!」


思いがけない俊介君のセリフに、びっくりする


「まあ、いいや。おまえが誰と寝ようと、今さらなんとも思わないしな。」


「そんな!!」



さっきまで私の事、忘れられなかったって


言ってたくせに!!




「…あなたはどこまで、性根が腐ってるんですか!」


先生は俊介君が食べ終わった皿を持ちあげた


「小林さんは、あなたに美味しいって言ってもらいたくて…必死で苦手な料理を勉強したんですよ?あなたには、この料理に入っている、小林さんの愛情を感じなかったんですか!?」


「はあ?愛情?」


「料理は愛情です!どんなに経験の積んだシェフでも、愛情のこもった家庭料理には勝てない!それもわからないあなたに、小林さんの料理を食べる資格なんて、これっぽっちもありません!!」



相原先生の一言で、俊介君は舌打ちをしながら、お店を出て行った



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