結婚できない症候群②
その日のディナーは、銀ちゃんにしては珍しく、おしゃれなイタリアンのお店に来た


「へえ…すごい…」


「だろ?ダチに聞きまくって、ここにしたっぺよ。」


「そうなんだ。」


角刈りとダボついたリクルートスーツの銀ちゃんは、正直言って、完全に浮きまくっている


「最初に、お飲み物いかがでしょうか。」


店員の人が飲み物のリストを、私達に見せてくれた


「えーっと…」


見慣れない横文字が並ぶ


「どれがいいのかな。」


私と銀ちゃんとで顔を見合わせながら、迷いに迷う


「どれがおすすめなのかしら。」


さりげなく、聞いてみる


「そうですね…
今、おすすめしているのは、カベルネ・ソーヴィニヨンを使ったワインで、カリテラ・レセルヴァ・カベルネ・ソーヴィニヨンでございますね。」


「じゃあ、そのカリテラ・レ……なんとかってヤツを。」


「かしこまりました。」


カッコよく言ってるつもりだけど、最後まで言えてないし


「笑美ちゃんは、赤ワインが好きなんだべ?」


「うん。」


「俺、仕事頑張ってよ、笑美ちゃんさ、美味え赤ワイン、たっぷり飲ませっからな。」


「うん、ありがとう。
銀ちゃん。」


そう言うと銀ちゃんは、コップにある水を、一気にのみほした



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