敏腕編集者の愛が重すぎて執筆どころじゃありません!~干物女な小説家は容赦なく激愛される~
「どうですか石楠花先生、うちの息子はよくやっていますか? よければそのままもらってくれるとありがたいんですが」
え、もらうってなに? どういうこと?
困惑していると、「やめてください、父さん」と誓野さんの制止が入った。
「あまり彼女を警戒させないでください。逃げられたら困ります」
途端に社長が「あっはっは」と上機嫌で笑う。
「邪魔してすまなかったな。石楠花先生みたいに元気でかわいらしい女性がうちを継いでくれたら嬉しいんだが」
巷の『知的で自立した女性』とは真逆の『元気でかわいらしい女性』という評価を聞いて、ああ……と額を押さえる。
お食事をご一緒したときの文学トークで羽目を外しすぎたのか、そんなイメージを持たれているらしい。
「いい報告を待っているよ、勇。……石楠花先生、どうぞ息子をよろしくお願いします」
私と誓野さんに向けてそう言い置き、立ち去るついでと言わんばかりに脇で固まっている神宮司先生に声をかける。
「ああ、どうも神宮司先生。ご都合が合えばぜひ新作をお願いします」
あきらかに社交辞令だとわかる声かけ。
神宮司先生は凍りついたように固まって「……はい。ぜひ、よろしくお願いします……」となんとか返答し、通り過ぎていく社長を見送った。
え、もらうってなに? どういうこと?
困惑していると、「やめてください、父さん」と誓野さんの制止が入った。
「あまり彼女を警戒させないでください。逃げられたら困ります」
途端に社長が「あっはっは」と上機嫌で笑う。
「邪魔してすまなかったな。石楠花先生みたいに元気でかわいらしい女性がうちを継いでくれたら嬉しいんだが」
巷の『知的で自立した女性』とは真逆の『元気でかわいらしい女性』という評価を聞いて、ああ……と額を押さえる。
お食事をご一緒したときの文学トークで羽目を外しすぎたのか、そんなイメージを持たれているらしい。
「いい報告を待っているよ、勇。……石楠花先生、どうぞ息子をよろしくお願いします」
私と誓野さんに向けてそう言い置き、立ち去るついでと言わんばかりに脇で固まっている神宮司先生に声をかける。
「ああ、どうも神宮司先生。ご都合が合えばぜひ新作をお願いします」
あきらかに社交辞令だとわかる声かけ。
神宮司先生は凍りついたように固まって「……はい。ぜひ、よろしくお願いします……」となんとか返答し、通り過ぎていく社長を見送った。