敏腕編集者の愛が重すぎて執筆どころじゃありません!~干物女な小説家は容赦なく激愛される~
「手が空いている方が家事をする、でいいんじゃないか? で、翠さんの手は空かない。だから俺が家事をする」

「で、ですから、それがまずいと……」

「俺は翠さんを甘やかしたいんだ。好きでやるならいいだろ?」

そう言って私の頬を両手で包み込む。いまだ慣れない距離感に鼓動がどくんと騒ぐ。

「今日みたいに翠さんが料理を作ってくれたら、俺は天にも昇るくらい嬉しいよ。でも無理はしてほしくない。お互い大事なものがあるんだ。それより家事を優先する必要なんてない。俺も無茶や負担になるようなことはしないって約束するし」

額がこつんと当たり、彼の甘い目が逃さないといわんばかりにこちらをじっと見つめてきた。

「いずれにせよ、俺は翠さんを絶対に離さない。俺がいないと生きていけないってくらい、めちゃめちゃに依存させてあげるから」

ゆっくりと顎を上げ角度をつけながら、少し開いた唇とそこに沿った舌を近づけてくる。

「覚悟して」

宣言とともに上唇を吸われた。「んっ」と呻いてのけぞると、咄嗟に彼が手を伸ばし支えてくれた。

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