わたしのスマホくん
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休み明けの学校……着いて早々わたしは座りながらひとり、もんもんとしていた。
土曜日に顔を合わせた以来、人の姿にはなってなかったけど……碧くん、大丈夫かな?
まだケースがないからって、机に置いてきちゃったから。
誰もいない間に人化して、どっか行っちゃったりしないよね?
碧くん、どこかふわふわしてる感じだから……
どうしよう、不安だ──
「青空ーおはよ」
「お、おはよう」
同じクラスの萩原渚がわたしの肩を叩き前の席に座った。渚の席ではないけど。
身長も高くショートヘアで、運動部!って見た目だけど吹奏楽部。そんな渚とは一年生から運良く同じクラスで仲が良い。
「なんか浮かない顔してるけど、どうしたの?確か新しいスマホ買いに行くーって先週ウキウキしてたよね?」
「うん……そうなんだけど」
「なに?やっぱり買うのやめたとか?」
「ううん、買ってもらった。今はケース届いてないから持ってきてないだけだよ」
人になるから心配で、とか言えるわけない。
「なーんだ、じゃあケース届いたら見せてね」
「うん」
渚はにこりと笑って自分の席へ戻った。
「……はぁ」
碧くん、大丈夫かな。