わたしのスマホくん
にしても、やっぱりつくかどうか好奇心でやるべきじゃなかったかな。
でも最初から碧くんたちも仲良くはじまったわけじゃないし……夏休みは長いから、スマホくんたちが人の姿でいる時には仲良しになってくれたらいいな──
「青空が言うなら……今はね!今は」
「ボクも今はおとなしくするよ!」
"今は"、こんな感じだけど。
──その後、明華くんのおかげもあり大人しくなった2人。
個々が改めて自分のことを紹介し合うことに。
明華くんの本体が白と赤で、ケースが茶色に暖色系の花柄で服は花模様のパーカーを着ていて、円華くんの本体が黒と白、ケースが紫と黄色の水玉模様。服はボタンが紫と黄色のシャツ。
莉雨くんの本体が紺色で、水……というか雨っぽい模様のケースで、服はストライプ?いや、これ雨模様か……。
まぁ、これで……本体とケースが人の姿に反映されていることが完全に証明された。碧くんもケースをした途端、服に星模様ついていたから。
それから碧くんも桃李くんも自分の紹介をして、一段落したところで今更ながら思ったことを口にした。
「……なんか、明華くんと円華くんって似てる?ような?」
「確かに。ぼくもそう思う」
碧くんも同じことを思ったらしく隣で頷く。
「ああ、言い忘れたな。俺は青空のお母さんので、円華がお父さんのだったんだ。同じスマホの色違い。だから似てるんだと思う」
「あ、そっか!そういえばこのスマホだけ色違いだった。……なるほど」
どれがお母さんのでどれがお父さんのか、わすれてた。