わたしのスマホくん
「ならずっとこうしてるー」
「無理許さない離れろお子ちゃま!」
円華くんが無理やり桃李くんの首根っこをつかみ離そうとするも、桃李くんはわたしをがっちりホールドしてるからなかなか離れない。
「こらっ、やめろって。青空が大変だ。桃李はちゃんと充電……コンセントの方に行け。円華は桃李を離す」
「はーい……」
「ふんっ」
さすが明華くん。たよりになる!
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その日の夜、はじめて人の姿になった円華くんたちに、そのまま寝るか元の姿に戻るか聞いたところ……
『この姿で寝てみたい』
『俺も!』
『……自分はどちらでもよき。まぁ1回くらいはこのままでもいいけど』
人のまま寝ることに。
一応不安だから再度各々充電してもらい、円華くん&明華くんはお父さんたちの部屋へ。
何故か莉雨くんはリビングのソファを気に入ったらしくソファで寝ることに。
それを聞いた桃李くんもスマホには戻らないと言い出し、桃李くんはわたしと一緒に寝ると駄々をこねたけどヒロの部屋へ。
唯一、碧くんだけはいつも通りスマホに戻りわたしの部屋の机でいいとのこと。
「おやすみ碧くん」
「うん、おやすみ」
碧くんがスマホへと戻ってから、部屋の電気を消した。