それは禁断という愛
里中さんのさりげない「美麻さん」呼びに、反応したのは怜奈ちゃんだった。

「フゥー!お二人、よく見るとお似合いですよ。」

「怜奈ちゃんは、直ぐこれだ。」

私的には、里中さんが怜奈ちゃんを「ちゃん付け」で呼んでる方が、よっぽど気になるけれど。


しばらくして、居酒屋に着き、私達はカウンターの席を案内された。

私を真ん中にして、右に里中さん、左に怜奈ちゃんが座った。

「何飲む?」

「ビールでしょ。」

私は、一杯目はビールと決めている。

「ビール3つ、お願いします。」

里中さんが、ついでに料理も頼んでくれて、和やかな雰囲気になった。


「今日は、誘ってくれてありがとうございます。」

私は里中さんに、最初にお礼を言った。

「ううん。で?部長とは、実際どうなの?」
< 14 / 47 >

この作品をシェア

pagetop