白いカーネーション
ある日、私は友達と一緒に遊ぶ約束をした。

当然ランドセルを置いて、すぐ外に飛び出した。

「芽実。掃除は終わったか?」

祖母の一言が、私を引き留める。

「帰ってきてからやる。」

「帰ってきたら、夕食の支度しなきゃなんねべ。今のうちにしちまえ。」


その時はまだ、祖母の言いつけを守っていたから、不機嫌な顔をしながらでも、掃除に取りかかった。

終わったのは30分後くらいだったと思う。

急いでみんなの場所に向かった。


「遅いよ、芽実ちゃん。何をしてたの?」

「ごめん、家の掃除していて。」

「なんで掃除なんかしてんの?親はやってくれないの?」


この頃はまだ、私が両親のいない孤児だとみんな知らなかった。

だから掃除をする私を、みんなは理解できなかった。

そんな事はどうでもよかった。

何よりも悲しかったのは、みんなが遊びに誘ってくれなくなったことだ。

「掃除をしなきゃいけないんでしょ?遊んでる暇ないじゃん。」

それがみんなの誘わなくなった理由らしい。

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