白いカーネーション
その時の大輔の言いたいことは、なんとなくわかっていた。

私は倒れた事をきっかけに、土曜日部活に参加する事を控えていたが、その分。

平日の練習を誰よりも頑張っていた。

先生もそれを知っていて、後輩の特訓を担当させたり、たまに平日に行う練習試合でも、必ずいいポジションに選んでくれた。

最初は文句を言うメンバーもいたけれど、実力があるから仕方がないと言わせるくらいに、私は自分を追い込んでいた。

それを同じバスケ部に所属する大輔は、間近で見ていたのだ。

「次はきっとおまえ、スターだよ。辞めるなって。周りがなんか言ってきたら、俺がかばってやるからさ!なっ!!」

「無理だよ。」

「えっ?」

どんなに努力しても、報われない事を、私はわずか14歳で知った。

「人には人それぞれ、生きる道があるんだよ。私はバスケにのめり込む人生じゃなかっただけ。」

「なんだよ、それ。言い訳かよ。」

「言い訳じゃない。そうわかっただけ。」

悟った風な私に、大輔は無言で、庭から去って行った。

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