白いカーネーション
一人暮らしをしてわかったけれど、物は多くても棚等に入れて、一目につかないようになれば、割りと散らかっているようには見えない。

今の棚の中に、これらを入れたら、どんなに綺麗に片付くかなと、余計なことを考えてしまった。


「芽実。腹いっぱいか?」

「えっ?」

考え事をしていたら、箸が止まっていた。

「食べろ。一人の時はこんなに刺身を食わんねべ?」

そう言って差し出されたお刺身は、まだ大分残っていた。

「じいさんも食べれば?」

「俺はもう年寄りだから、食えん。若い人が食べろ。」

まあ、そうだろうなぁと妙に納得して、ばあさんに目を向けた。

「ばあさんは?」

「んだな。ばあさんも食べるっちゃな。」

そう言うからお刺身を、ばあさんの方に寄せた。

一切れ食べて“美味しいな”と言い、そしてまた、テレビを見ている。

しばらくしたらばあさんは、テレビを見ながら、うつらうつらと寝ていた。

年寄りというのは、日常生活を送るだけでも、相当疲れているんだなと思った。

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