婚約者が浮気をしたので即別れることにしたら、溺愛されることになりました。
「少しだけ、気になったのだけどメアリーのこと以外、私に隠して居ることはない?」

 私はニールの青色の瞳を、じっと見つめた。

 これは、なんとなく、聞いて見ただけで……確証なんて、ある訳なくて。

 女の勘が働いたというのが、正しいのかもしれない。

 ニールははあっと、大きくため息をついた。

「実は、メアリーには双子の妹たちが居て、その子たちも僕と結婚したいと言っている。こんなこと、君に言いたくなかった。結婚するには、面倒な男だと思われるかと」

 やっぱり……そうよね。

 ニールは本当に素敵だもの。共に育ってきた女性が彼を好きになってしまうことは、容易に想像ができるわ。

「面倒だなんて、思わないわ……それ以外には?」

 ここできっちり二人の間に隠し事はなしにしようと思い、彼に確認するとニールは困った顔をして微笑んだ。

「実はメアリー以外にも、僕のことを病的に好きな何人かは思いつくけれど……僕が好きなのは、君だけだから。どうか、安心して欲しい」

「まあ……それって、浮気男が良く言う言葉よ」

 それは、お父様が良くお母様に言っていた。

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