ひとつ、ふたつ、ひみつ。
思わず、顔だけで後ろを見る。
そこには、()ねているような表情で、頬が赤い真尋くん。

……え?

「こら、こっち見ないの。また、昨日と同じことするよ」

「!」

指でつんっと額を突かれて、私は前に向き直る。

え? え? え?

真尋くんが、……まさか照れてる?

え、かわい……。

でも、そっか。
平気で、あんなことしたわけじゃないんだ。
よかった。

「……あ、あのね、こっちの世界では、あれは……あの、……相手を好きじゃないと、しないことなんだけど」

昨日は、あいさつじゃないって言ってたけど、理由は聞いていなくて。

あいさつじゃ、ないなら。それは。

「うん、俺の世界でも同じだよ。好きだから、する」
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