ひとつ、ふたつ、ひみつ。
*
──カタタン、カタタン。
電車の揺れが、心地いい。
帰りはあまり遅くならないようにと、まだ明るい内に下り電車へ乗った。
そのおかげか車内は人も少なくて、ふたりで座席に着いても周りはガラガラ。
足元の空調の風が、そよそよと撫でてくる。
運動公園にあったレストランのオムライス、安いのにおいしかったな。たまごがふわふわで。
ああいうの、私は何回挑戦しても失敗しちゃうんだよね。
真尋くんなら、作れるかな。
今度、リクエストしてみよう。
今日は楽しかったな。
次は、いつなら行けるかなぁ。
「こまり、帰ったら何食べたい?」
「……」
真尋くんの声がする。
夢?
頭がずっと、ふわふわしてる。
「こまり? ……寝ちゃったか」
頭を引き寄せられて、真尋くんの肩に乗って。サラサラの髪の毛が、頬に優しく触れる。
「今日は、ありがとう」
そんな、夢を見た。
──カタタン、カタタン。
電車の揺れが、心地いい。
帰りはあまり遅くならないようにと、まだ明るい内に下り電車へ乗った。
そのおかげか車内は人も少なくて、ふたりで座席に着いても周りはガラガラ。
足元の空調の風が、そよそよと撫でてくる。
運動公園にあったレストランのオムライス、安いのにおいしかったな。たまごがふわふわで。
ああいうの、私は何回挑戦しても失敗しちゃうんだよね。
真尋くんなら、作れるかな。
今度、リクエストしてみよう。
今日は楽しかったな。
次は、いつなら行けるかなぁ。
「こまり、帰ったら何食べたい?」
「……」
真尋くんの声がする。
夢?
頭がずっと、ふわふわしてる。
「こまり? ……寝ちゃったか」
頭を引き寄せられて、真尋くんの肩に乗って。サラサラの髪の毛が、頬に優しく触れる。
「今日は、ありがとう」
そんな、夢を見た。