ひとつ、ふたつ、ひみつ。
「学校? なんで?」
「こまりがいつも、楽しそうに家を出ていくから」
ぷくっと右頬をふくらませながらの言い方に、悪意がありませんか、真尋くん。
あと、私さっき、学校行きたくないって言ったばっかりだよね。
楽しそう、とは。
でも、そっか。
真尋くんは17歳だけど、元の世界ではもうとっくに高校を卒業している。
こっちの学校を知りたいのも、分かる気がする。
同世代のあっくんのことも、気になるって言ってたし。
でも、真尋くんは制服を持っていないし、一目で部外者だと分かるから、一緒に登校なんて出来ない。
しかも、あっくんがいるし。
……あ。
「そうだ。学校の住所が分かれば、屋上とかにワープで行けるかな?」
屋上は生徒の立ち入り禁止だから、真尋くんが私服でいてもバレる危険性は少ないと思う。
私は、スマホで学校の住所を見せた。
「だめなんだ。俺の世界の住所とは違うし、使用者の中に具体的なイメージがないと、行けない。このマンションとか、ふたりで一緒に行った運動公園なら行けるけど」
そういえば、前にそんなこと言ってたっけ。
そんなふうにしゅんとされると、何とかしてあげたくなっちゃうから、困る。
使用者の中に、具体的なイメージか……。
あれ? それなら。
「こまりがいつも、楽しそうに家を出ていくから」
ぷくっと右頬をふくらませながらの言い方に、悪意がありませんか、真尋くん。
あと、私さっき、学校行きたくないって言ったばっかりだよね。
楽しそう、とは。
でも、そっか。
真尋くんは17歳だけど、元の世界ではもうとっくに高校を卒業している。
こっちの学校を知りたいのも、分かる気がする。
同世代のあっくんのことも、気になるって言ってたし。
でも、真尋くんは制服を持っていないし、一目で部外者だと分かるから、一緒に登校なんて出来ない。
しかも、あっくんがいるし。
……あ。
「そうだ。学校の住所が分かれば、屋上とかにワープで行けるかな?」
屋上は生徒の立ち入り禁止だから、真尋くんが私服でいてもバレる危険性は少ないと思う。
私は、スマホで学校の住所を見せた。
「だめなんだ。俺の世界の住所とは違うし、使用者の中に具体的なイメージがないと、行けない。このマンションとか、ふたりで一緒に行った運動公園なら行けるけど」
そういえば、前にそんなこと言ってたっけ。
そんなふうにしゅんとされると、何とかしてあげたくなっちゃうから、困る。
使用者の中に、具体的なイメージか……。
あれ? それなら。