冷血CEOにバツイチの私が愛されるわけがない~偽りの関係のはずが独占愛を貫かれて~
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「ケーキまで作ってもらって……わぁ、フルーツがたくさん」
誕生日ケーキは定番のショートケーキを作ろうかと思っていたけれど、いちごだけではないフルーツを使って華やかに仕上げたいと思い直しズコットを作った。
イチゴにブルーベリー、オレンジにキウイフルーツと、彩りよく仕上がった。
ダイニングテーブルの片付けを申し出てくれていたけれど、そのままにしておいて構わないと話してケーキがリビングのソファ席に運んだ。
部屋の照明を食事中よりも薄暗くして、ケーキに立てたロウソクに火をつける。
彼女の前にケーキを置いて、バースデーソングを口ずさんだ。
「ありがとうございます!」
どこか遠慮がちに火を吹き消すから、二本のロウソクに火が残る。
「もう少し」
「あ、はい」
すべての火が消えて、もう一度「おめでとう」と今日の日を祝った。
前回のランチの失敗を踏まえ、板東からもアドバイスをもらった上で計画した知花のバースデー。
自宅に招くまでは気がかりも多少抱えていたものの、今日は嬉しそうな顔をたびたび見られてホッとしている。
ここならひと目はまったく気にならないだろう。