冷血CEOにバツイチの私が愛されるわけがない~偽りの関係のはずが独占愛を貫かれて~
結婚して一年たらずで離婚をした私のことを、田舎の両親は心配し、そして良く思っていない。
離婚当初は、その理由に相手のことを相当避難していたけれど、同時に私にも『見る目がなかったから』と言っていた。
それには、もちろん私も返す言葉がなかった。
東京になんかいたらまたロクでもない男に引っ掛かる。
仕事を辞めてこっちに戻ってきて、お見合いをしたほうがいい。
離婚後、半年もするとそんなことを言うようになり、一か月ほど前からは具体的に相手を挙げてお見合いの話をされるようになった。
地元の地主の息子で、私よりも一回り以上年上の男性だ。
両親的には、自分たちの知っている相手方が安心できるだろうし、仕事など辞めて実家に帰って落ち着いた結婚生活を送ってほしいのだろう。
でも、私はまだ仕事を辞めるつもりはないし、まだまだスキルアップを目指したい。
「そっかぁ。まぁ、ご両親的には心配はあるよね。でも、知花ちゃんは仕事を辞めたくないし、帰る気はないんでしょう?」
「はい、ないです。お見合いも、しないって言ってるのに、一度帰ってきてみんなで食事をしようって」
「あぁ……それは、帰ったらお見合いさせられる方向だね」
やっぱりそうだよなと、つい小さくため息をつく。
「ですよね。だから、次のお盆休みも帰省するのやめようかなってちょっと考えちゃってます」
「そりゃ帰りづらくなるよねー」
そんな話をしながらサラダを口に運び、これからの自分の人生の行方をぼんやりと考えていた。