冷血CEOにバツイチの私が愛されるわけがない~偽りの関係のはずが独占愛を貫かれて~
《そっか、そんなことが……。知花ちゃんと一緒に働いてきて知り合いの私でも驚くんだもん。あの記事、社内もだけど、知らない人が見たら知花ちゃんが悪いように思っちゃうよ》
イベント翌日。
スピーカーにして話している相手は彩子先輩。
スマートフォンの画面には、もう何度も見た昨日出たネット記事。
そこには、誕生日の日に裕翔さんの運転する車に乗せてもらっているところが隠し撮りされた画像まで掲載されている。
土曜日の昼下がり、心配した彩子先輩が電話をかけてきてくれている。
社内では誰にも話していない裕翔さんとの関係。彩子先輩にももちろんなにも話していなかったから、今回の記事が出て驚かせてしまった。
裕翔さんとは、以前頼まれてご両親に会ったこと。その後、同じように私の両親に会って不本意なお見合いを阻止してもらったこと。
更には以前、お祖父様にも電車で偶然会って手助けをしていた縁があったことなどがあり、関わりがあると正直に話した。
隠すようなやましいこともない。
彩子先輩は裕翔さんとの繋がりに驚いていたけど、自分がもし私の立場だったら誰にも話せないことだよと共感した上で話を聞いてくれた。
「すいません、異動前は異動前で心配してもらってて、今度は違う心配をかけてしまって……」
《それは全然いいよ、気にしないの。でもさ、思ったんだけど……まさか、あの人たちじゃないよね?》