冷血CEOにバツイチの私が愛されるわけがない~偽りの関係のはずが独占愛を貫かれて~
「知花、君のことが好きだ」
私が気持ちを口にするよりも先に、裕翔さんからはっきりと告白を受ける。
その瞬間、閉じ込めていた感情が溢れかえるようだった。
「裕翔さん、私……私も、裕翔さんのことを好きになってしまいました」
とうとう口にしてしまった気持ち、本人を前に伝えてしまった気持ち。
体の熱が上がっていくのを感じながら、裕翔さんが微笑むのを見ていた。
「なってしまいました、なんて……知花らしいな」
裕翔さんは手を伸ばし、指先でそっと頬に触れる。優しく撫でられてきゅんと胸が震えた。
「好きになってもらえて、よかった」
「そんな……それは、私のセリフです」
鼓動が今まで感じたことないくらい盛大に鳴り響いている。
裕翔さんは再びハンドルを握り、路肩に停めていた車を走らせる。
「知花、今日は君を連れて帰らせてもらう」
突然の予告に驚いて「へっ!」と素っ頓狂な声が出てしまったけれど、裕翔さんはそんな私すら愛おしそうに笑ってくれた。