冷血CEOにバツイチの私が愛されるわけがない~偽りの関係のはずが独占愛を貫かれて~
車は十分もしないうち、過去二度ほど訪れた裕翔さんのマンションの駐車場へと入っていく。
駐車場に車を入れると、裕翔さんは私の手をしっかり握って引いていく。
いつものようにエントランスロビーでコンシェルジュと会釈だけ交わし、エレベーターへと乗り込む。
三十七階に向かうふたりきりの空間で、裕翔さんは私の唇を甘い口づけで奪った。
「裕翔、さん……」
「そんな顔で見つめないでくれ、理性が保てなくなる」
エレベーターが目的階に到着すると、裕翔さんは少し強引に私の手を引き自分の部屋へと向かっていく。
手早く玄関を解錠し、ドアの内側に入ると同時に再び口づけを落とされた。
「っ……ン、んぅ……」
壁と彼の体に挟まれ、深い口づけを受け止める。
触れ合う唇を堪能すると、唇を割って舌先が出会う。
下手に吐息を漏らしてしまう私と違って、裕翔さんはキスを楽しんでいるかのように余裕がある。
頬を包み込む大きな手が、首を滑り肩、腕から脇腹を撫でて下りていく。
「悪い、止められない」
耳元で囁くようにして聞こえた声に、ぶるっと肩が揺れる。
ジャケットのボタンは呆気なく外され、中に着ているブラウスのボタンに手がかかる。
「止めなくて、いいです……」
自然と出てきた自分の大胆発言には度肝を抜かれたけれど、彼がこんなに情熱的に求めてくれていることに高揚している。