冷血CEOにバツイチの私が愛されるわけがない~偽りの関係のはずが独占愛を貫かれて~
返事を聞いた裕翔さんは腰を落として私のパンプスを脱がせていく。
そしてあっという間に軽々と抱き上げると、足早に部屋の奥へと進んでいった。
誕生日を祝ってくれたダイニングを通過し、リビングにある階段を上がっていく。
上った先には天井の高い廊下があり、数室の扉が見える。裕翔さんはそのうちのひとつのドアを開け放った。
間接照明だけ灯る薄暗い部屋の真ん中には、キングサイズのベッドがひとつ。
私をそこまで運んでいき、そっと横たわらせた。
はだけたジャケットと、上部数個が開いたブラウスが今さら恥ずかしく感じて、両手で胸元をおさえる。
裕翔さんは自身のスーツのジャケットを脱ぎ、ベストも手早くボタンを外した。
ネクタイを緩めながらベッドへと足をかける。
「知花」
覆い被さった裕翔さんと、鼻先が触れそうな近さで見つめ合う。
改めて見ても整った美しい顔に、私の顔面には熱が集まってくる。動悸も尋常じゃない。
「見せてくれるか、知花のすべて」
小さく頷いて応えると、唇を塞がれ体の線をなぞられていく。
ブラウスのボタンがすべて外され、中に着ているキャミソールまで脱いだ。
「裕翔さん、私……」
流れるような勢いでここまできたものの、下着だけの姿になって急激にこの後の展開に不安を募らせる。
私の声の調子でなにかを察したのか、裕翔さんは「どうした」と私の頭を優しく撫でた。