冷血CEOにバツイチの私が愛されるわけがない~偽りの関係のはずが独占愛を貫かれて~


 薄っすらと開けていく目には、まだ薄暗い部屋。

 うつ伏せで寝ていたらしい体をゆっくりと持ち上げてみると、床から三十センチほど持ち上がっているロールカーテンの向こうに見える高層階からの景色はほんの少し白み始めていた。

 脱力するようにして横になり直したベッドには、まだ眠っている裕翔さんの姿がある。

 目を瞑っているところなんて今まで見たことがなくて、間近でじっと観察ししまう。

 いつも目力に圧倒されてそこまで観察できていなかったけれど、伏せた目元は意外にもまつ毛が長いことを知る。

 いつもきちっとセットされている黒髪はさらりと流れて顔にかかっている。

 顎のラインから首筋、広い肩幅に視線を奪われると、昨夜のことを鮮明に思い出して勝手に体中が熱くなっていくのを感じた。

 ここに帰ってきたときは惹かれ合うままに互いを求め、初めて体を重ねた。

 それから裕翔さんに連れられ一緒に入浴をし、その後また寝室に戻ると飽きずに彼は私を求めてくれた。

 外は明るくなってきているようだけど、眠りについてからまだそんなに時間は経っていない気がする。

 想いが通じ合ってから怒涛の展開すぎて、まだこうして彼の寝顔をとなりで見ている実感が湧いてこない。

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