冷血CEOにバツイチの私が愛されるわけがない~偽りの関係のはずが独占愛を貫かれて~
「これからのことをゆっくりと決めていこう。知花のご両親にも正式にご挨拶に伺いたい」
「は、はい! 裕翔さんのご両親には、私のこと、納得してもらえるでしょうか……」
やはり、そこだけは不安材料として残っている。
お祖父さんが話をまとめてくれた感じではあったけれど、ご両親は完全には納得していないと思っている。
「大丈夫だ、心配いらない。両親も、知花のことをもっと知っていってくれたらバツがなんだと思うはずだから」
そうだといいなと思いながら、「そうであれば嬉しいです」と答える。
ご両親にだって納得した上で、認めてほしいと願っている。
そのためには、私が誠意をもって包み隠さず話をし、裕翔さんへの想いも知ってもらうしかない。
みんなに祝福されるのが、誰も傷付かず、誰もが幸せになれるのだから。
「まだ早い。今日は休日だ、もう少しゆっくり眠ろう」
裕翔さんが私に掛かる布団を整えてくれる。
「はい、そうですね」
彼の香りに包まれ、温かい腕の中で再び静かに目をつむった。