二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない
そして戻った人間界。



「ただいま」



あたしがそう言うと、パタパタと蘭が駆け寄ってきた。



「もう体は平気?」

「うん、心配かけてごめん」

「煌くんとは…どうなった?」

「蘭のおかげで…気持ち、伝えられたよ」

「そっか…おめでとう」



蘭の顔は寂しそうで、あたしはちょっと心がきゅっとなった。



「だけど、俺たち…変わらないよね?」

「うん、変わらない。みんなあたしの大事な人だよ」



蘭は笑顔を見せてくれた。



そのあと莉子にも煌とそういう関係になったことを伝えて。



すごく喜んでくれた。



あたしも煌も蘭も、そして莉子も。



変わらないあたしの家族だ。



これからもみんなのことを大切にしていきたいし、守っていきたい。



あたしは改めてそんなことを胸に思った。
< 134 / 376 >

この作品をシェア

pagetop