二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない
「じゃあ部屋戻るな」



そう言ってあたしの頭を一撫でしてからそっと部屋を出た。



あたしはその後ろ姿を追いかける。



部屋から顔を出すと、煌が振り向く。



「なに?」

「ま、またあとで…ね?」

「ハハッ、それだけ言いに来たのか?」



だってなんか急に寂しくなったんだもん…。



そんなこと言えないけど…。



でもそのとき、「おい、お前ら!」と先生の声が聞こえた。



ギクッとするあたしと煌。



やば~…。



「一緒の部屋で寝てたのか?」

「ま、まさか~…」

「嘘つけ!」



そこから説教されるあたしと煌…。



あーあ…。



途中でやってきた蘭に呆れた顔で見られてた。



楽しかった修学旅行、これにて終了…。



はは…。
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