二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない
「翠ちゃんいつでもお利口さんだもん…」
あたしと煌は笑って翠の頭を撫でる。
「そっか、偉いね」
それから煌が腕を広げた。
「父のところにも来いよ」
翠は煌を見てあたしから離れ煌のところにトタトタと走る。
煌が翠のことを全力で抱きしめた。
「父様、いたい~!」
翠は嫌そう。
あたしは2人を微笑ましく見る。
「惺音様、お茶をお持ちしました」
蓮麻がそう言って居間に現れた。
あたしと煌の分のお茶を淹れて置いてくれる。
「ありがと。翠の普段の様子はどう?」
「相変わらず泣いてばかりです。ですが最近はたくさん喋るようになってきました」
「そう。元気に成長してるみたいで良かった」
本来翠のような高級妖は3歳頃から人間界の幼稚園や保育園に通うことがほとんど。
でも神の元で養育されている翠の人間界デビューは7歳から。
同い年の子たちが集まる会とかには参加してるみたいだけど。
親や周囲の掟のせいで普通に育ててあげられなくて心が痛む…。
「翠、今日は一緒に人間の姿になる練習しようか」
「ニンゲン?」
「そう。蘭くんと莉子ちゃんっているでしょ? ああいう、翠みたいに妖術を使ったり尻尾が生えたりしてない生き物のことを人間って言うの」
実は、蘭や莉子ともたまに一緒に面会に来る。
翠には2人のこともちゃんと知っててもらいたくて。
「蘭くん、莉子ちゃん、好き!」
「じゃあちょっとやってみる?」
「うん!」
あたしと煌は笑って翠の頭を撫でる。
「そっか、偉いね」
それから煌が腕を広げた。
「父のところにも来いよ」
翠は煌を見てあたしから離れ煌のところにトタトタと走る。
煌が翠のことを全力で抱きしめた。
「父様、いたい~!」
翠は嫌そう。
あたしは2人を微笑ましく見る。
「惺音様、お茶をお持ちしました」
蓮麻がそう言って居間に現れた。
あたしと煌の分のお茶を淹れて置いてくれる。
「ありがと。翠の普段の様子はどう?」
「相変わらず泣いてばかりです。ですが最近はたくさん喋るようになってきました」
「そう。元気に成長してるみたいで良かった」
本来翠のような高級妖は3歳頃から人間界の幼稚園や保育園に通うことがほとんど。
でも神の元で養育されている翠の人間界デビューは7歳から。
同い年の子たちが集まる会とかには参加してるみたいだけど。
親や周囲の掟のせいで普通に育ててあげられなくて心が痛む…。
「翠、今日は一緒に人間の姿になる練習しようか」
「ニンゲン?」
「そう。蘭くんと莉子ちゃんっているでしょ? ああいう、翠みたいに妖術を使ったり尻尾が生えたりしてない生き物のことを人間って言うの」
実は、蘭や莉子ともたまに一緒に面会に来る。
翠には2人のこともちゃんと知っててもらいたくて。
「蘭くん、莉子ちゃん、好き!」
「じゃあちょっとやってみる?」
「うん!」