神殺しのクロノスタシス7〜後編〜
図書館に案内するとは、なかなか粋なことをするじゃないか。

「ふーん…ここが…」

「ルーデュニア聖王国にも、国立図書館はあるのでしょう?」

「そりゃあ、まぁな」

俺も行ったことあるよ。何度か。

ルーデュニアの国立図書館には、あらゆる魔導書や、魔導論文などが所蔵されている。

魔導師にとっては、垂涎の情報庫と言ったところか。

「キルディリア国立中央図書館は、24時間、年中無休で開館しています」

そう説明しながら、サクメは俺達を建物の中に案内してくれた。

マジ?

コンビニ感覚かよ。

コンビニでさえ、最近は深夜休業してるってのに。

「お二人もキルディリア国民ですから、いつでも、好きな時に無料でご利用いただけますよ」

「あ、そう…」

「こちらが入り口です。どうぞ。ご案内致します」

図書館の建物の中に入ると、映画館の入場口みたいに、入り口に職員が立っていて。

入り口を通ろうとする人に、チケットのようなものを配っていた。

…?

「…何?あれ」

「図書館の利用証を配っているんですよ」

図書館の…。…利用証?

何それ?そんなのあるの?

ルーデュニア国立図書館には、利用証なんて存在しなかった。

さすがに24時間営業ではなかったものの。

開館時間内なら、老若男女、誰でも無料で利用出来た。

首を傾げながら、サクメについていくと。

「おはようございます」

入り口に立っていた図書館職員が、ぺこりと頭を下げた。

「上級魔導師が三人。一般魔導師が二人だ」

サクメが、後ろに立っている俺達を手で指しながら言った。

え、何それ。

本当に、映画館のチケット売り場みたいな。

大人二人、子供一人、みたいな。

呆気に取られていると、図書館職員はにこりと微笑み。

「畏まりました。それでは、こちらが上級魔導師様の利用証です」

俺とルイーシュ、そしてサクメに差し出された利用証には。

上級、と、大きな赤いスタンプが押されていた。

…。

「こちらが、一般魔導師の利用証です」

ブラマンジュちゃんとエリトール君には、スタンプを押していない利用証を、それぞれ差し出し。

「ごゆっくりお過ごしください」

ぺこりとお辞儀をして、職員は俺達を通してくれた。

…。…えーと。

「…何これ?」

早速、説明が欲しいんだけど?
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