神殺しのクロノスタシス7〜後編〜
「俺の最近のおすすめは…。『猿でも分かる!古今東西おでんの作り方』だったな」
「…はい?」
面白いタイトルだろ?
俺も、そのタイトルに惹かれて、手に取ったんだよ。
「…おでんって知ってる?キルディリアにもあるのか?」
「それは…知ってますけど」
そりゃ良かった。
おでんは万国共通か。
でも、おでんって意外と奥が深いんだよ。…知ってた?
「おでんってさぁ。地方によって、味付けとか、具材とかが全然違うんだよな」
「…??」
ブラマンジュちゃんは、目が点になっていたが。
「あー、分かります。地方どころか、家庭によってもだいぶ違いますもんね。おでんの具って」
「そうなんだよ。色んな地方の、色んな家庭のおでんが紹介されててさ。それが凄い面白いんだよ」
「成程。それは本当に面白そうですね」
理解を示してくれたのは、今のところルイーシュだけ。
「俺んちは、おでんにじゃがいも入れるのがベターでさ。それが当たり前だと思ってたけど…」
「え。おでんの芋って…里芋じゃないんですか?」
ほら。な?
同じルーデュニア聖王国出身でも、既に意見が食い違ってる。
里芋も美味いよな。
「あの本曰く、かぼちゃを入れる家もあるらしい」
「かぼちゃですか…。…合うんですかね?」
「トマトとか、ニンジンを入れる家もあるとか…」
「えー。トマト…。…そんなのないない(笑)と言いたいところですが、意外と合うかもしれない、と思えてしまうのが憎いですね」
だろ?
俺もそう思った。
あの本には、他にもたくさんのおでんの変わり種食材が紹介されていたけど。
その中でも個人的には、ベーコンが美味しそうだったな。
厚切りの、塊で売ってるでっかいやつ。
おでんの汁で煮たら、なんかいい出汁出そうじゃね?
やべ。ルイーシュと話が弾んじゃってるわ。
一方、ブラマンジュちゃんや、シディ・サクメはと言うと。
「…」
「…」
二人共、おでん談義には全然入ってこず。
「そんな本があるの…?」と言わんばかりに、顔をしかめていた。
…面白いんだけどなぁ。
すると。
「…ルイーシュ様は、どうですか?」
何だか微妙な空気になったのを、フォローしようと。
エリトール君が、ルイーシュに話を振った。
「…俺ですか?」
「はい。ルイーシュ様はご自身でも、空間魔法に関する本を出版されているでしょう?」
「まぁ、そうですけど」
「ルイーシュ様のおすすめの本などがあれば、教えていただきたいです」
「成程。俺のおすすめの本ですか…」
…ふっ、エリトール君。君は甘いな。
きっとルイーシュなら、高尚な魔導書を読んでいるとでも思ったのだろう。
確かにルイーシュは、暇潰し感覚で空間魔法に関する本を書いたりしていたこともあったが。
真面目な本を書く奴が、普段から真面目な本を読んでると思ったら、大間違いだ。
「あぁ、そうだ。最近、読んで感銘を受けた本がありますよ」
「本当ですか?それはどんな本なんですか?」
「『猿でも分かる!ハイソなカフェの注文の仕方』です」
「…」
…な?こんなことだろうと思った。
「…はい?」
面白いタイトルだろ?
俺も、そのタイトルに惹かれて、手に取ったんだよ。
「…おでんって知ってる?キルディリアにもあるのか?」
「それは…知ってますけど」
そりゃ良かった。
おでんは万国共通か。
でも、おでんって意外と奥が深いんだよ。…知ってた?
「おでんってさぁ。地方によって、味付けとか、具材とかが全然違うんだよな」
「…??」
ブラマンジュちゃんは、目が点になっていたが。
「あー、分かります。地方どころか、家庭によってもだいぶ違いますもんね。おでんの具って」
「そうなんだよ。色んな地方の、色んな家庭のおでんが紹介されててさ。それが凄い面白いんだよ」
「成程。それは本当に面白そうですね」
理解を示してくれたのは、今のところルイーシュだけ。
「俺んちは、おでんにじゃがいも入れるのがベターでさ。それが当たり前だと思ってたけど…」
「え。おでんの芋って…里芋じゃないんですか?」
ほら。な?
同じルーデュニア聖王国出身でも、既に意見が食い違ってる。
里芋も美味いよな。
「あの本曰く、かぼちゃを入れる家もあるらしい」
「かぼちゃですか…。…合うんですかね?」
「トマトとか、ニンジンを入れる家もあるとか…」
「えー。トマト…。…そんなのないない(笑)と言いたいところですが、意外と合うかもしれない、と思えてしまうのが憎いですね」
だろ?
俺もそう思った。
あの本には、他にもたくさんのおでんの変わり種食材が紹介されていたけど。
その中でも個人的には、ベーコンが美味しそうだったな。
厚切りの、塊で売ってるでっかいやつ。
おでんの汁で煮たら、なんかいい出汁出そうじゃね?
やべ。ルイーシュと話が弾んじゃってるわ。
一方、ブラマンジュちゃんや、シディ・サクメはと言うと。
「…」
「…」
二人共、おでん談義には全然入ってこず。
「そんな本があるの…?」と言わんばかりに、顔をしかめていた。
…面白いんだけどなぁ。
すると。
「…ルイーシュ様は、どうですか?」
何だか微妙な空気になったのを、フォローしようと。
エリトール君が、ルイーシュに話を振った。
「…俺ですか?」
「はい。ルイーシュ様はご自身でも、空間魔法に関する本を出版されているでしょう?」
「まぁ、そうですけど」
「ルイーシュ様のおすすめの本などがあれば、教えていただきたいです」
「成程。俺のおすすめの本ですか…」
…ふっ、エリトール君。君は甘いな。
きっとルイーシュなら、高尚な魔導書を読んでいるとでも思ったのだろう。
確かにルイーシュは、暇潰し感覚で空間魔法に関する本を書いたりしていたこともあったが。
真面目な本を書く奴が、普段から真面目な本を読んでると思ったら、大間違いだ。
「あぁ、そうだ。最近、読んで感銘を受けた本がありますよ」
「本当ですか?それはどんな本なんですか?」
「『猿でも分かる!ハイソなカフェの注文の仕方』です」
「…」
…な?こんなことだろうと思った。