神殺しのクロノスタシス7〜後編〜

sideベリクリーデ

ーーーーーー…ジュリスが、おばあさんと一緒に歩いて市役所に向かってから。

「…」

私は、交差点の電柱にもたれて。

ジュリスが戻ってくるのを、一人で待っていた。

片手に、さっき買ってきたばかりのおやつ…カプリッコとじゃがりっこ…のビニール袋を持って。

…ジュリス、まだかな?

きょろきょろ。

…まだ戻ってこないみたい。

ジュリスは優しいから、おばあさんを道案内してあげてたけど。

さっきの…あの、おばあさん。

道案内なんかしなくても、放っておけば良かったんじゃないかな。

だってあの人…。…別に、困ってなかったよ?

困ってるフリをしてたけど、多分、本当は…。

「…ベリクリーデ・イシュテアだな?」

「?」

振り返ると、そこには四人もの、屈強な体格のお兄さんが立っていた。

…わー…。

「我々と一緒に来てもらう」

「うーん…。それは無理かな」

だって。

「今からおうちに帰って、ジュリスと一緒におやつ食べるから」

ジュリスが好きな、カプリッコのミルク味と、じゃがりっこのチーズ味だよ?

きっと喜んでくれる。

それに、ここで待ってろって言われたんだもん。

私がいなくなったら、ジュリスが心配してしまう。

「知らない人についていっちゃ駄目だって、ジュリスが」

「手荒な真似はしたくない」

「…」

…そっか。成程、ちょっと分かった。

私、もしかして…今、凄くピンチだ。

「…あのね、私、ジュリスに心配かけたく…」

「取り押さえろ」

「あーれー」

ごめんね、ジュリス。

思っていた通り…。…次に訪れる脅威は、私だった。
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