神殺しのクロノスタシス7〜後編〜
定食屋で、昼飯を食べ終えた俺とルイーシュは。

浮かない気分のまま、ご立派なアーリヤット総督府に戻った。

すると。

「キュレム様、ルイーシュ様…!」

「一体、どちらにいらしたんですか?探しましたよ」

俺とルイーシュの専属見習い魔導師、ブラマンジュちゃんとエリトール君が。

焦ったような表情で、俺達を迎えてくれた。

あぁ、どーも。君達。

存在を忘れてたよ。

「別に…。ちょっと、外に昼飯食べに行ってただけだよ」

小学生じゃないんだからさ。

どっかに出掛ける度、いちいち報告する義務はないだろう。

それなのに、二人は納得しておらず。

「それでも、お出掛けする際は教えてください」

と、エリトール君。

…なんでそんなことをする必要があるんだ?

「それに…今は、迂闊に外に出ない方が良いですよ」

「…なんで?」

「アーリヤット領はまだ、治安が安定していません。旧アーリヤット皇国民の中には、魔法も使えない癖に、我々魔導師に逆らおうとする身の程知らずが、多くいるようですし…」

「そうですよ。各地で暴動も起きてるんです。…まったく、これだから野蛮な『青カード』の連中は…」

…二人共、なんか忘れてるようだが。

言っとくが、先に侵略行為を行って、暴動のきっかけを作ったのはキルディリア側だからな。

おめーらが大人しく自分の国に引きこもってりゃ、アーリヤット皇国民の皆さんも、暴動なんか起こさずに済んだんだよ。

何言ってんだ、こいつら。

自分できっかけを作っておきながら、虐げられたアーリヤット皇国民が反乱を起こせば、今度は「野蛮だ」と非難するなんて。

野蛮なのはお前だ。

「迂闊に外に出て、トラブルに巻き込まれるようなことになっては…」

「勿論、キュレム様とルイーシュ様の実力を疑っている訳ではありませんが…。今は、出来るだけ総督府から出ないようにお願いします」

…だってさ。

この窮屈で居心地の悪い場所に、閉じこもってろって?

俺とルイーシュは、御大層な上級魔導師様だってのに。

自由に外に出て、チキン南蛮も食べられないわけ?

…理不尽だわぁ…。
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