神殺しのクロノスタシス7〜後編〜
あー、駄目だ。腹立つ。
クロティルダの、無駄に腹立たしいイケメンな顔を見ていると、余計に。
やっぱり、一発くらい拳骨を食らわせるべきかもしれない。
と、思っていたその時。
「…おい。ベリクリーデちゃんとジュリスが、まーたなんか揉めてんぞ」
「元カレのクロティルダさんもいるじゃないですか。何やってるんですか?」
…この声は。
振り向くと、そこに聖魔騎士団魔導部隊の制服を着た、キュレムとルイーシュがいた。
お前ら…。
…。…誰が誰の元カレだって?
「…邪魔をすんな。今、クロティルダを説教中なんだ」
「マジかよ。天使に向かって説教するとか、ジュリス、お前正気か?」
至って正気に決まってるだろ。
天使だろうが魔物だろうが人間だろうが、関係ねぇ。
悪いことをしたら謝る。当然のことだ。
「で、何に対して怒ってるんですか?キュレムさんは」
と、尋ねるルイーシュ。
…教えてやろうか。
「こいつが、ベリクリーデを置き去りにして、行方を眩ませてたことだよ」
「え。そんな昔のことで怒ってんのか?ジュリス、心せまっ…」
「うるせぇぞキュレム」
いつから、俺の心が広いと錯覚していた?
「普段はめちゃくちゃ器広いのにな…」
「ベリクリーデさんのことになると、ジュリスさんの度量はペットボトルのキャップ並みに小さくなるみたいですね」
ぼそぼそ、ひそひそ、と話すキュレムとルイーシュ。
あーうるせぇうるせぇ。聞こえない。
どうせ俺はペットボトルのキャップだよ。
上等。
「ってな訳で、謝罪してもらおうか。さもなくば、お前の羽根を1枚ずつ毟っていく」
「うわぁ。ジュリス、鬼だぞ」
「天使の羽根を毟るって…。めちゃくちゃ罰当たりですね」
黙れ。それだけの大罪を犯したんだよ。クロティルダは。
何せ、ベリクリーデを泣かせたんだからな。
クロティルダがいない、とべそをかいていた、ベリクリーデの泣き顔を思い出すと。
…やっぱり、1枚ずつ毟ってやろうかな、という気にもなるというものだ。
じわじわと怒りが再燃してきた。
「よしよし、クロティルダ。羽根、痛いの痛いの飛んでけー」
ベリクリーデはクロティルダに同情して、クロティルダの背中の白い羽根を、よしよし、と撫でてやっていた。
まだ毟ってねーっつーの。
ベリクリーデも…クロティルダに甘いったらない。
あれだけ心配と迷惑をかけられたんだから、もっと、こう…。怒ってやれば良いものを。
帰ってきた途端、けろっとして…。
そんなベリクリーデの優しい態度も、腹立たしく感じる。
あんなに悲しんでたのに、何でそんな簡単に許せるんだよ。
俺は、そう簡単には許せない。…心が狭いからな。
ペットボトルのキャップの容量しかないから。
すると。
「…まー、ジュリスの気持ちは分からなくもないけどさ。その件でクロティルダを責めるのは、それは酷ってものじゃないの?」
キュレムが眉をひそめて、腕を組み、横から口を挟んできた。
「…何だと?」
「おぉ、怖っ…。…でもさ、クロティルダだって、出て行きたくて出て行った訳じゃないじゃん」
「むしろ、彼は被害者なんでしょう?帰りたくても帰れなかったんじゃないですか」
キュレムに加えて、ルイーシュまで援護射撃をしてきやがった。
クロティルダの、無駄に腹立たしいイケメンな顔を見ていると、余計に。
やっぱり、一発くらい拳骨を食らわせるべきかもしれない。
と、思っていたその時。
「…おい。ベリクリーデちゃんとジュリスが、まーたなんか揉めてんぞ」
「元カレのクロティルダさんもいるじゃないですか。何やってるんですか?」
…この声は。
振り向くと、そこに聖魔騎士団魔導部隊の制服を着た、キュレムとルイーシュがいた。
お前ら…。
…。…誰が誰の元カレだって?
「…邪魔をすんな。今、クロティルダを説教中なんだ」
「マジかよ。天使に向かって説教するとか、ジュリス、お前正気か?」
至って正気に決まってるだろ。
天使だろうが魔物だろうが人間だろうが、関係ねぇ。
悪いことをしたら謝る。当然のことだ。
「で、何に対して怒ってるんですか?キュレムさんは」
と、尋ねるルイーシュ。
…教えてやろうか。
「こいつが、ベリクリーデを置き去りにして、行方を眩ませてたことだよ」
「え。そんな昔のことで怒ってんのか?ジュリス、心せまっ…」
「うるせぇぞキュレム」
いつから、俺の心が広いと錯覚していた?
「普段はめちゃくちゃ器広いのにな…」
「ベリクリーデさんのことになると、ジュリスさんの度量はペットボトルのキャップ並みに小さくなるみたいですね」
ぼそぼそ、ひそひそ、と話すキュレムとルイーシュ。
あーうるせぇうるせぇ。聞こえない。
どうせ俺はペットボトルのキャップだよ。
上等。
「ってな訳で、謝罪してもらおうか。さもなくば、お前の羽根を1枚ずつ毟っていく」
「うわぁ。ジュリス、鬼だぞ」
「天使の羽根を毟るって…。めちゃくちゃ罰当たりですね」
黙れ。それだけの大罪を犯したんだよ。クロティルダは。
何せ、ベリクリーデを泣かせたんだからな。
クロティルダがいない、とべそをかいていた、ベリクリーデの泣き顔を思い出すと。
…やっぱり、1枚ずつ毟ってやろうかな、という気にもなるというものだ。
じわじわと怒りが再燃してきた。
「よしよし、クロティルダ。羽根、痛いの痛いの飛んでけー」
ベリクリーデはクロティルダに同情して、クロティルダの背中の白い羽根を、よしよし、と撫でてやっていた。
まだ毟ってねーっつーの。
ベリクリーデも…クロティルダに甘いったらない。
あれだけ心配と迷惑をかけられたんだから、もっと、こう…。怒ってやれば良いものを。
帰ってきた途端、けろっとして…。
そんなベリクリーデの優しい態度も、腹立たしく感じる。
あんなに悲しんでたのに、何でそんな簡単に許せるんだよ。
俺は、そう簡単には許せない。…心が狭いからな。
ペットボトルのキャップの容量しかないから。
すると。
「…まー、ジュリスの気持ちは分からなくもないけどさ。その件でクロティルダを責めるのは、それは酷ってものじゃないの?」
キュレムが眉をひそめて、腕を組み、横から口を挟んできた。
「…何だと?」
「おぉ、怖っ…。…でもさ、クロティルダだって、出て行きたくて出て行った訳じゃないじゃん」
「むしろ、彼は被害者なんでしょう?帰りたくても帰れなかったんじゃないですか」
キュレムに加えて、ルイーシュまで援護射撃をしてきやがった。