神殺しのクロノスタシス7〜後編〜
もういいからやめなさい、ちょっと落ち着きなさい、と割って入りたいところだが。

「キルディリア人は出ていけ!出ていけ!」

またしても、ビルの窓からモノを投げるという、アーリヤット人立てこもり犯の攻撃が再開された。

投げるわ投げるわ、手当たり次第に。

多分、手近にあるものを掴んで投げているんだろうが。

カラオケルームで提供している、冷凍のフードメニューの袋まで、ポイポイ投げてくる。

凍ったままのフライドポテトや、唐揚げなどが、どさっ、と落ちてきた。

ちょ、食べ物を投げるのはよしなさい。

もったいないだろ。

これもカラオケルームのフードメニューなのだろう、ポップコーンが詰まった袋まで、ポーイ、と宙を舞い。

地面に叩きつけられて、弾けたビニール袋から、ポップコーンが地面に撒き散らされた。

あーあ…。

どうするんだよこれ、もったいない。

それを見て、ベリクリーデが駆け出した。

「ポップコーンだー。わーい」

「ちょ、こら!地面に落ちたものを拾い食いするんじゃありません!」

あろうことか、地面に落ちたポップコーンを拾おうとするベリクリーデを、俺は慌てて止めようとした。

お前はハトか。やめなさい。

…その時だった。

手当たり次第に投げていた窓から、空き缶が飛んできて。

「ふぇっ」

その空き缶が、ベリクリーデの後頭部に、カコンッ!とぶつかった。
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